SUPER GTは雨の影響、再び…
2024-11-22 しまんちゅレーサーのレース奮闘DIARY
平良響選手奮闘記 しまんちゅレーサーのレース奮闘DIARY!!
’24年9月ふりかえり
9月になってもずーっと猛暑が続いたイメージの今シーズン。どんなに暑くなろうが、サーキットにいると気分そのものが”アツく”なるのがドライバー。すぐ戦闘モードにスイッチONできるのが、彼らの”特徴”とも言えるだろう。
さて、9月の平良だが、SUPER GT第5戦鈴鹿大会が台風接近のあおりを受けて延期となり、スケジュールが空白状態に。結果、次なる戦いの”ステージ”は、岡山国際サーキットでのTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2024となった。このカテゴリーレースは、6月のオートポリス以来だ。秋晴れのドライコンディションでの予選、プロフェッショナルシリーズクラスには32台がエントリー。SUPER GTでもおなじみのドライバーがゴロゴロ(笑)参戦するだけに、当然ながら激戦のシリーズでもある。平良は、予選を13番手で通過。なんと14番手にはSUPER GTでコンビを組む堤 優威選手が続く結果だった。
翌日の決勝は12周の戦い。平良自身、久々のハチロクレースでちょっと気持ちが空回り!? したのか結果に結びつかなかったようで結局は12位でチェッカー。3週間後の鈴鹿大会に向け、問題点も分析できたとのこと。果たして、鈴鹿では表彰台獲得となるのか!?
岡山でのレースを経て翌週は本州最北端のサーキット、スポーツランドSUGOへ。SUPER GT第6戦の舞台は蔵王連峰が遥かに見える風光明媚なサーキットなのだが……。またしても新たな台風が、急きょ進路を変えて日本列島の週末の天気に大きな影響を与えてしまった。ちょうど北陸から東北地方にあった秋雨前線を刺激し、本格的な雨を降らせることになったのだ。SUGOは搬入日から雨模様。そこそこまだ夏の名残りがあったのに、この雨から一気に気温が下がってレースウィーク中の日中の温度は20度そこそこへと激変してしまう。
結果、予選は天候不良でキャンセルとなり、その日の朝に実施した公式練習での各ベストタイムが決勝スターティンググリッドとして採用されることに。各チームともそうなることを想定した上で走行していただけに、大きな混乱こそなかったが、平良がドライブするNo. 2 muta Racing GR86 GTは今ひとつタイムが伸ばせず、9番手からスタートを切ることになった。
迎えた決勝。ずーっと降り続く雨はさらに雨量が増えて走行が厳しいコンディションのまま。サポートレースもスタート時間が延期され、スタートしたと思ったら赤旗中止という状況だっただけに、午後に入って雨が止んで、予定時間から1時間遅れでスタートできたことは、ファンにとってもチームにとっても嬉しい出来事だった。しかし……2号車としては逆転のチャンスにも恵まれず、8位入賞こそ果たしたものの、シリーズ争い中のライバルは上位でフィニッシュしており、悔しい結果となってしまった。次の第7戦オートポリスも、タフな戦いになるだろうが、最後の最後まで粘りある戦いを見せてくれるはずだ。
(text:島村元子)