2025年シーズンは大躍進の年に!

2025-02-04

しまんちゅレーサーのレース奮闘DIARY!!
'24年12月ふりかえり
2024年はスポット参戦とはいえ、全日本スーパーフォーミュラ選手権へのデビューを果たし、富士戦では入賞をも果たした平良響。プロドライバーとして、さらなる高みを目指すなかで、多くの気付きを得ることになったのは言うまでもない。
通常、国内のトップカテゴリーのシリーズ戦は11月中にシーズンエンドを迎えるのだが、2024年のSUPER GTはさにあらず。鈴鹿での第5戦が、12月7、8日に開催された。これは、もともと予定されていた8月31日、9月1日での実施が台風10号接近の影響で中止&延期されたことを受けてのイベント。残暑厳しい戦いから一転、冬の寒さがクルマやタイヤにどのような影響を与えるのか、未知数のなかで”季節外れ”のレースに挑むことになった。
シーズンを通してシリーズチャンピオン争いを繰り広げてきたNo. 2 muta Racing GR86 GT。前回のもてぎ戦で入賞を逃すという悔しい結果となったが、なおも残された大逆転チャンピオンに向けて最後の最後まで諦めることなくタイトル獲得を目指すことに。大事な予選に向けて、まず朝の公式練習でクラス2番手タイムを刻むなど、いい流れを作って午後からの予選へと挑んだ。
平は、Q1を担当。自己ベストタイムを刻みながらトップタイム更新に期待がかかるなか、あろうことかデグナーカーブで痛恨のスピンを喫してしまう。これですべてが水泡に帰すかに思われたが、冷静に再スタートを切ると、残された時間を最大限に活かして4番手タイムをマーク! 上位14台に入って、コンビを組む堤優威選手へとバトンを繋いだ。その堤選手の奮闘実り、2号車予選3番手を獲得した。
迎えた決勝。チームは改めてシーズン最後の戦いでタイヤ無交換の敢行を決意する。寒さが先行するタフなコンディションのなか、タイヤを労りつつも攻めの走りが要求されることになったが、優勝をかけて緊張感あふれる戦いをノーミスかつアグレッシブに繰り広げると、一旦、暫定トップに立ってレースを牽引した。レース後半に入ると、惜しくも逆転を許して2位でチェッカー。シリーズ3位となったが、この悔しさをバネに、来シーズンは再びタイトル争いで秀でたパフォーマンスを見せてくれるに違いない。
シリーズ戦のあとは、スーパーフォーミュラのルーキーテストに参加。スポット参戦ながら疾走した鈴鹿で自身の走りをしかと披露した。そして、クリスマスの25日には、来シーズンから新たに活動を開始するKDDI TGMGP TGR-DCからのフル参戦が発表され、ついに平の念願が叶うことに! また、これに先立ち、2025年シーズンのTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup参戦も明らかにされており、新しいチームからの挑戦となる。しかも、こちらは沖縄トヨタが発足させた「オキナワドリームレーシング」からの参戦。”オール沖縄”ともいえる新体制のなか、沖縄のモータースポーツファンを増やすべく、躍進してくれるはずだ。
ちなみに、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupへの参戦2号車でのSUPER GTも2025年は3年目のシーズンとなる平。まさしく”3年目の正直”でシリーズタイトルを目指すことになる。

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