高江淳の沖縄魂 Vol.08【サイドブレーキとコースの関係について】
2024-08-06 高江淳の沖縄魂
前回の全日本ジムカーナinイオックスアローザではフルパイロンコースということもあって、近年では珍しくサイドターンが数カ所に盛り込まれ、更にゴール前ではこれまた数年ぶりに「ダブルフリーターン」が設定されておりました。それを機に翌週の全国各地でフリーターンブームが起きようです。先週開催された沖縄エキサイティングジムカーナでもフリーターンが出現したとか。そこで今回はジムカーナでは欠かすことのできない「サイドブレーキ」について全日本での現状を書いてみたいと思います。
全日本選手権では数年前からオートマ車をターゲットにしたクラスが設立され、昨年からはPE1、PE2クラスと電動式パーキングも区分されるようになりました。コースもそれに配慮されて、サイドブレーキを使わないでも走れるレイアウトが多くなり、どんな車でも参加できるというメリットとサイドターンを駆使した走りが観られない(魅せれない)といった意見も出るようになりました。以前はコースを2種類準備する主催者もいましたが、今ではそれもなくなってしまい、サイドブレーキを使わなくても走れるいわゆる「あっさり」したコースがここ数戦続いていました。そんな中での今回の「ダブルフリーターン」は観る側も走る側も色んな面において衝撃だったと思います。ゴール前では多くのドラマが生まれました。 話はブレーキに戻りますが、サイドターンではリヤブレーキの確実な「ロック」が必須です。特にフリーターンで失敗すると最悪バックギヤを入れないとそこから脱出できないという致命傷にまでなります。今回、私は事前テストでサイドターンが何度か失敗する症状が出ていたので、リヤのブレーキパッドとローターを交換しました。スイフトはリヤのキャリパーのブレーキパッドを抑える爪の形状が短くて、パッドが斜めに減っていく現象が起き、パッドの摩材が半分に近づくとサイドブレーキが効き難くなります。今回は事前に交換していたので一度も失敗することはありませんでした。ちなみにブレーキパッドは九州の地区戦時代からお世話になっている久留米市にある石井商会の「BPF」を使っています。
また、BCクラスは油圧サイドブレーキもOKなので、確実にロックさせるために装着する車両も増えてきました。これにより大幅に戦闘力がアップしたマシンもいて、このイオックスアローザでは大いに役立ったかと思います。
次戦はカートコースのスポーツランドSUGOなのでおそらく「あっさり」したレイアウトになるかと思います。実はスイフトはカートコースであっさりしたレイアウトが得意なのです。ダブルヘッダー開催なのでここで2連勝して一気に上位間キングに入れるように頑張ります!