高江淳の沖縄魂 Vol.04

2024-06-28

今回は全日本ジムカーナ北海道のレポートです。先週は北海道砂川市のオートスポーツランドスナガワで第5戦と第6戦の2試合が開催されました。いわゆるダブルヘッダーというやつです。 結果は第5戦が9位、第6戦が16位と惨敗でした。毎年北海道は縁起が良くて去年も表彰台に上がっていたのに・・・ 敗因は色々ありまして、まず金曜日の練習ですが、ECUトラブルが発生しコースに合わせたセッティングや走り込みが満足にできなかった事、本番では細かいミスやトラブルが発生した事、タイヤの消耗が予想以上に激しかった事が挙げられます。それが連鎖的に誘発してしまったと言いましょうか、とにかく金曜日の不調がきっかけとなって後れを取ってしまい、土曜日、日曜日の対応が後手に回ったという感じです。2本勝負という限られた中で、悪い流れを引き摺ってしまいました。

スナガワの路面は全日本の会場の中ではダントツにタイヤが減ります。雪による浸食なのか?アスファルトの石が突出していて、慣熟歩行では靴底から石のゴツゴツ感が伝わってきます。よく公園にある裸足で小石の上を歩くヤツです(笑)スナガワを知り尽くしている地元の人曰く、ノーミスでも走る度に0.5秒ずつタイムが落ちると思った方がいいよ。タイムが上がった、もしくはキープできている場合は、実際には走り慣れてきた、またはセッティングがマッチしていると思った方がいいと。

 しかし、私の方はECUトラブルによりまともに走れず、タイムも参考になりません。金曜日の練習は5本走れましたが、バネを替え、減衰を調整してもなんとなく走れているだけで、善し悪しの判断になる基準タイムがなく、全く比較になりませんでした。トラブルも気になって評価もできません。ECUは名阪と同じデータなのにどうして?って不可解に・・・その後、夜までかかってなんとかトラブルは解消できましたが、不安は募るばかりです。ここ最近の嫌な経験が身体に染み込んでいますので、本番でも集中力を保つのは難しいです。土曜日第5戦の1本目は何とか走れましたがトップとは1.3秒差2速スタートの半クラが長すぎてブーストの負荷が足りずに加速不足。2本目はちゃんと1速でスタートして、でもそれだけではトップのタイムには届かないと分かっていたので、もっと低速から負荷をかけてブーストを確保するためにシフトアップのポイントを早めてみたのが逆効果で、更にタイヤ消耗も相まってタイムダウン。こういうのって本来なら事前の練習で確認すべき事だけどなぁ、と落ち込むばかり。そして結果は9位

 後のない日曜日第6戦は前日の反省も活かして、走りの組み立てを入念に練ります。しかし、これまで以上にトルクを掛けて走ったせいか、コーナーの立ち上がりでタイヤが空転してアクセルを緩めて2度踏みし、思ったように車が前に進みません。トップとの差は2.5秒と土曜日よりも更に広がって絶望状態に。それでも最後の2本目に向けて車高やダンパーの減衰を変えて悪あがきをします。これが北海道最後の2本目アタック、セット変更の効果も感じつつ、ノーミスのままスピードが乗るストレートに差し掛かった時にまさかのECUトラブルが再発、焦ってメーターに気を取られ目の前のコーナーをオーバーランしてしまい。大幅タイムダウンして18台中16位で終了。失意のまま片付けして北海道を後にしました。

 反省点は沢山ありますが、金曜日から会場で情報収集を行い、スイフトのセッティングについて見直すきっかけもできました。前回の名阪が良かっただけに見落としていた部分もあって、まだやれることもあると気づいた事が唯一の収穫です。ECUトラブルから始まり、その後何とかパワーも取り戻したがそのトルク曲線とスナガワとの相性が今のセッティングでは悪かったことも判明。

次回は7月21日に富山県のイオックスアローザで開催。その前に同会場で2回練習会があるので、しっかりとセッティングを行い、万全な体制で挑みたいと意気込んでいます。落ち込む暇もありません。常に前を向いて進むのみ!

  あ、ちなみ沖縄組はPN4クラスの石原選手が5位と7位でちょっと残念。同じBC1クラスの神里選手が3位と13位と、これも嬉し悔しの半々な結果となりました。

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