高江淳の沖縄魂 Vol.03
2024-06-20 高江淳の沖縄魂
今週末は全日本ジムカーナ北海道ラウンドのダブルヘッダー(第5戦、第6戦)が控えていますが、その前に全日本ジムカーナのクラス区分について説明します。
前回のブログでは私の参戦クラスはBC1と言いましたが、全日本は大きく分けてPEクラス、PNクラス、BCクラスの3つに大別されます。そこから更に細かく分かれておりまして、規則書では分かり難いので、簡単に全日本に参戦中の車両を紹介します。
PE1
アルピーヌA110S/R、テスラモデル3、ポルシェ911GT3、メルセデスAMG A45
PE2
ロードスターRF、GR86/BRZ
PN1
ヤリス、マツダ2
PN2
ロードスター
PN3
ロードスターRF、GR86/BRZ、スパイダー124、スイフト
PN4
GRヤリス、ランサーⅩ
BC1
インテグラ、シビック、CR-X、スイフト、シティ、ミニ、アバルト595
BC2
エキシージ、S2000、RX-7、MR2、MR-S、NSX、86、GR86、シルビア
BC3
GRヤリス、ランサーⅥ/Ⅸ/Ⅹ、インプレッサ、WRX、テスラモデル3
PEクラス
PEクラスは電動パーキングブレーキやATなどの最近の車が主流で改造範囲もノーマルに近いです。PNクラスは2007年以降(PN1は2018年以降)の車で改造範囲も狭く、排気量や駆動方式別に分かれています。BCクラスは排気量の区別はなく、改造範囲が広く、駆動方式のみで分かれています。
PNクラス
PNクラスについては来年からは2009年以降の車にルールが変わるので、沖縄から参戦中の石原選手のランサーは走れなくなり、以降はBC3クラスになってしまいます。 ジムカーナという競技は基本的に安全装備や保安基準を満たしていれば、どんな車両でも参加することができますが、登録年度や車両の基本スペック、また改造範囲やタイヤによって有利な車両というのがある程度絞られてしまいます。排気量や駆動方式でなるべくイコールに近いクラス分けであっても、やはり道具を使う競技なので、ドライバーの腕が拮抗している場合だと車両やタイヤ等の道具の優劣で勝負が決まってしまいます。なので、タイヤメーカーは開発に力を注ぎ、ドライバーはタイヤの選択や車両のモデルチェンジが行われると乗り換えたりもします。それは特にPEやPN等の改造範囲が狭いクラスで顕著に表れ、改造範囲の広いBCクラスだと多少不利な車両であってもチューニングによって戦闘力を上げる方向にも力を注ぎ ます。
更に会場との相性、コースレイアウトや天候による条件が加わると車両の優劣が変化する場合もあります。雨に強いタイヤ、サイドターンの少ないコース、テクニカルなコース、縁石の低い会場、カートコース、パイロンコース、滑りやすいアスファルト等々・・・全日本選手権は全国の様々な特徴を持った会場を転戦します。今回は北の大地、オートスポーツランドスナガワです。ライブ配信も行われますので、先ほどのクラス区分やタイヤ、車両、コースレイアウト、改造度合い等も念頭に置いて観てください。ダブルヘッダーの2日間、楽しみにしてください。