2014 第六戦|OKINAWA EXCITING GYMKHANA
コース紹介
今回のコース作成者は全日本北海道ラウンドで優勝し山野選手、森嶋選手とチャンピオン争いを展開中の全日本トップドライバー松本敏選手。スタート2速全開からバンクでの8の字、横Gの揺り返しのサイドターン、3速全開からの定常円8の字などバラエティーに富んだ設定。かと言ってバンクでの8の字も余裕があり、ゴール前のサイドターンもきつくなく、一見シンプルにも見えるが「走る」「曲がる」「止まる」の基本操作の精度が求められる。車種やドライバーによってシフトチェンジのポイントが違ったり、軽くサイドブレーキを引いたりする等、攻略も様々であった。実際にパイロンの配置を行った高江選手曰く「敏さんからメモ付きで細かい配置の指示がありました。名護サーキットと沖縄のドライバーの走りを知った上でのレイアウトだと思います」との事。8月第2日曜日の練習会でも走れるそうなのでぜひ再挑戦して欲しい。
チャレンジクラス
- 優勝 エリック・キセーラ (1’11”869)
- 2位 金城 功 (1’12”681)
- 3位 比嘉 詳 (1’14”160)
- 4位 糸洲 昌子
- 5位 神田 航
6月にロードスターに乗り換えして劇的な優勝を飾ったエリック選手がまたもや堂々のタイムで優勝。アタック1本目では2位に甘んじるも路面状況の厳しい2本目で上位陣が1分14秒台で苦しむ中、素晴らしい走りで唯一の11秒台を叩き出す。2位には練習会では何年も名護サーを走っている、ベテラン金城選手が名車シティを巧みに操り2位をゲット!3位は不定期参加ながらも、こちらも名護サー常連のロードスター比嘉選手が3本とも14秒台の安定した走りで上位に残った。残り少ない名護サーキットを楽しむ選手も多いチャレンジクラス。初心者から大会未経験の常連者もどんどん参加して勝負する楽しさを味わって欲しい。
RRD1クラス
- 優勝 又吉 武彦
エキサイティング史上初?軽自動車がエキスパートで堂々の優勝を飾った。AZ-1を駆る又吉選手がアタック1本目で他クラスにも引けを取らない1分10秒台を叩き出し周囲の度肝を抜く。その走りはパイロンの林をいとも簡単にすり抜けてストレートに向けて加速していく小さな巨人そのもの。2本目に向けてハチロク&ロードスター勢が反撃するがタイムダウンした2本目のタイムも誰も抜けず。1位又吉選手、2位島袋選手、3位長嶺選手の順となった。このクラス、5人がチャンプ候補という超激戦区となっている。※軽自動車は本来はRKクラスでのエントリーですが、不成立と本人の希望によりRRD1にエントリーしています。
RRD2クラス
- 優勝 喜友名 禎 (1’10”657)
- 2位 島袋 弘明 (1’11”359)
- 3位 長嶺 将次 (1’11”743)
- 4位 高安 博之
- 5位 川上 雅史
先月から連勝中のシルビア長濱選手を歴代のチャンプ二人が追う展開のRRD2クラス。練習走行から長濱選手が他を1秒以上引き離す余裕の展開であったが、アタック1本目でRX-7喜友名選手がトップに立って気を吐く。続くもう一人の歴代チャンプMR2登川選手もコンマ差の3位に喰らい付く。路面状況の厳しい午後でも各車タイムアップを果たし、ラストゼッケンの長濱選手が先月のように逆転なるかと注目が集まる2本目。ゴール直後トップタイムに0.4秒届かず、喜友名選手の逃げ切り優勝のアナウンスが流れた。1位喜友名選手、2位長濱選手、3位登川選手の順。こちらも三つ巴のシリーズ争いが面白くなりそうだ。
RFFクラス
- 優勝 神里 義嗣 (1’09”372)
- 2位 長濱 真也 (1’09”795)
- 3位 登川 和宏 (1’10”161)
- 4位 津田 隆史
現在、全日本参戦に向けてマシン制作中の神里選手が今回お披露目走行なるかと思われたが、いつものCR-Xでエントリー。練習走行ではインテグラ與座選手に0.1秒差まで詰め寄られるも、アタック1本目から本領発揮の独走状態。後を追う與座選手も必死に攻めるが1分9秒台から中々抜け出せない。2本目は両者ともタイムダウンし、1本目のタイムで勝負が決まった。1位神里選手、2位與座選手、3位インテグラ長山選手の順となった。これで神里選手のシリーズチャンプが確定、来月からのニューマシン投入に注目が集まる。
4WDクラス
- 優勝 大城 剛 (1’08”590)
- 2位 與座 貴昭 (1’09”485)
- 3位 長山 修司 (1’11”795)
- 4位 玻名城 守人
3月に優勝して以来勝ち星がなく、もう後がない崖っぷちエボ石原選手。ここで優勝してシリーズチャンプを決めたいエボ大城選手。はたまた、第3者が割って入るのか?注目のR4WDクラスは波乱の戦いだった。練習走行では大城選手がトップに立ち、石原選手は何と車両トラブルでリタイヤ。急いで修復作業に入りアタック1本目に間に会わすも、今度は気合が空回りし縁石にホイルをヒットさる始末。すると今度は大城選手がミスコースし、この時点でトップに立ったのはインプレッサ諸見里選手。アタック2本目は石原選手が気合を入れ直してベストタイム更新するも、その直後に大城選手がミスのない走りで再逆転を果たし優勝とシリーズチャンプを決めた。
OPENクラス
- 優勝 高江 淳 (1’08”061)
- 2位 石原 昌行 (1’08”492)
- 3位 諸見里 ダニエル (1’08”599)
- 4位 上原 克洋
- 5位 上原 克洋
全日本選手権で県勢初優勝という沖縄モータースポーツの大快挙を果たした高江選手がインテグラでエントリー。優勝したインテグラではないがその走りはもちろん全日本トップクラス正にそのもの。路面状況の厳しいアタック2本目も全クラス唯一の1分7秒台に突入し、総合優勝まで手中に収めた。2位はCR-X比嘉選手、3位は久々エントリーのシティ仲宗根選手の順となった。名護サー閉鎖まで残り2戦、全日本ドライバーとぜひ対決してみては如何だろうか