カロカメラ Vol.05 オフィシャルの世界

カロカメラ　Vol.05 オフィシャルの世界

2024-09-05 カロカメラ

レース開催時に、レースを陰で支えるオフィシャル（スタッフ）みなさんがいます。今回はどの様な役割でオフィシャルのみなさんが動いているのか気になりスポットを当ててみました。

オフィシャルの役割は主に「運営と進行」「車検」「コース」「計時」「救護」と分担されています。オフィシャル活動しているスタッフに話を聞きながらまとめてみました。

「運営と進行」レース全体を取りまとめているのが運営と進行班です。まずレース当日は朝の受付から始まります。エントリーしているライダーの出欠確認、提出書類の受付、ポンダーの配布。全ライダーの受付が確認できたら、ブリーフィング、走行準備と進めて行きます。

スケジュール通りに進行するよう、場内アナウンスで案内も行っています。タイムスケジュール、走行クラスを確認し順序よく進行させて行きます。またレース終了後は全クラスの表彰式まで取りまとめるのが役割です。

「車検」走行前に必ず受ける車検があります。車検オフィシャルが一台ずつ車両をチェック。レギュレーションに合わせた項目をクリアしているか、細かな部分までチェックリストに従い確認作業を進めます。

車検のチェック項目は、これまで車両規定や検査項目の変更を重ねてきたそうです。安全対策のためにアップデートしているのですね。レース終了後、S-N4/S-N/SP-12クラスは上位3位までの車両に対して再車検を行います。

「コース」コースサイドの主要ポイントにオフィシャルが配置されています。コースオフィシャルは走行中のライダーやコースを一番近いところで常に状況確認しています。

特に転倒者が出た場合には後続者に知らせる為の旗振りが重要な役割に。場合によっては転倒者を助けたり、コースの汚れなどを確認します。

コースイン、コースアウトの周回時には、全コースオフィシャルが旗を振りライダーに知らせています。

レースの周回数に合わせて、ライダーに残り周回数をボードに表示して知らせるボード担当もいます。

「計時」言わずと知れたタイム計測班。 ポンダーを装着した車両のタイム計測をチェックしています。

時には無線で運行オフィシャルに指示を飛ばします。タイムアタック、レース中のタイム計測、レース周回数を常に確認。ここでファステストラップもわかります。

各クラスの走行が終わると即座に集計しリザルト表を貼り出します。全クラスのレース終了後は、表彰式に間に合わせる為の表彰状作成もあるそうです。計時班は常に時間との戦いに見えました。

「救護班」いつもはマッサージコーナーとして出張リカバリーサロンを出店しているUさんです。実は看護師、整体師の資格保持者なのだそう。

そのため急な怪我人の対応で、時にはファーストエイドを行う出番もあります。レースの合間に疲れた身体をマッサージしてもらうことがありますが、マッサージだけではない！とても頼もしい存在なのでした。

余談ですが…ヘルメットの下に装着するヘルメットリムーバーは万が一の時にかなり役立ちます。他者がヘルメット脱がせるのは気を使う事が多いのですが、リムーバーを装着しているとすんなり脱がせられるのです！もしもの時の為ですが、全然違います！！ちゃんと意味があるのですね。万が一の為に装着していた方が断然良いと思いました。

また最近ではボランティアのレスキューエイド班が待機している場合があります。コースやライダーを常に見守っています。救護以外にも事前に、体調に異変が無いか？水分補給はしているか？など注意を呼びかけてくれています。

今回オフィシャルにスポットを当てたブログを書くきっかけになったのは撮影班で現地入りした際に、オフィシャルのみなさんが走り回っている様子を目にしていました。安全にそして円滑にレースが進むために役割分担されていて、それぞれの役割と動きがとても気になったのです。撮影班はビデオ班も写真班もレース後にパソコン処理があるのですが、運営スタッフはレースが終わるとすぐにポイント計算などの集計があり、気が抜けない作業が待っています。そして正式リザルト、ランキングが発表され、ようやく一段落。みんなの笑顔が見られるのですね。

主催者に話を聞いていると、「運営」はレース開催前からスタートしていました。まず年間の日程調整。年間5戦+耐久レース開催分の開催日を決め、会場を確保。確定したらレース開催の案内を発表。 そして迎えるレース当日までに、タイムスケジュールの調整、エントリーリストの作成までを終えるそうです。スタッフの確保や役割分担、レース当日の会場セッティングもあり、お話を聞いていて頭がパンクしそうになりました。