フィアットのフラッグシップモデル
1985(S60)年12月にデビューしたクロマはフィアットのフラッグシップに位置するモデルだった。ヨーロッパ車らしく、4ドアセダンではなく5ドアハッチバックである。シャーシは、サーブ9000、アルファロメオ164、ランチアテーマとの4車種共通プラットフォーム、いわゆる“ティーポ4プロジェクト”をベースにしたもの。1987(S62)年から輸入された日本仕様はノーマルルックであったが、翌年1988(S63)年からの正規輸入モデルはホルマン製のフルエアロ仕様となっている。2Lの直4DOHCのi.e.は120psを、i.e.ターボはギャレット製インタークーラー付きT3ターボを装備して155psを発生した。ミッションはi.e.が3ATを、i.e.ターボは5MTを用意。1993(H5)年にフェイスリフトとエンジンの改良を受け、16バルブ化して138psとなった直4と、アルファ155と同じ2.5LのV6、160psを新たに搭載した。1996(H8)年3月にはラジエターグリルやテールランプのデザインを変更し、グレードアップしたサスペンションとブレーキを装備する、最終型が登場した。(1990.2)
基本スペック
全長
4.49m
ホイールベース
2.66m
全高
1.42m
全幅
1.76m
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グレードごとに違いのある項目(◯:標準装備 △:オプション装備 -:選択不可、またはディーラーオプション)
車両総重量 |
タイヤサイズ |
最高出力 |
最大トルク 回転数 |
ミッション |
フロントフォグランプ |
i.e. | i.e. ターボ |
1300kg | 1290kg |
前:195/60R14 後:195/60R14 | 前:195/60VR14 後:195/60VR14 |
115ps | 150ps |
(16.5) n・m(kg・m) 4000rpm | (25.2) n・m(kg・m) 2750rpm |
4AT | 5MT |
ー | ◯ |