乗り心地と操縦安定性に優れたシトロエンらしい一台
ロングホイールベースのシトロエン、という定理はコンパクトモデルにおいても同様だ。AXとBXの間を埋めるモデルとして1991年に登場し、後のプジョー306とコンポーネンツを共有するZXもまた、全長4m強にもかかわらず2540mmという長いホイールベースをもつ。広い室内、快適な乗り心地を生み出すシトロエンのポリシーであった。デビュー当初は5ドアモデルのみで、これはシトロエンとベルトーネによる合同デザインであった。BXよりも重い車重はシトロエンの弱点であったボディ剛性を格段に高めた結果だ。後に3ドアクーペとワゴンのブレークが加わっている。パワーユニットも当初の1.4L、1.6L、1.9Lの3本立てから徐々にバリエーションを増やし、1.8Lや2Lモデルなどが設定された。特に1992年に登場した3ドアクーペ16Vは2Lの直4DOHC16バルブユニットを搭載。155psのパワーを5速マニュアルで引っ張ると最高速度は220km/hに達するという。日本へは1992年から導入され、様々な排気量の3ドアクーペ、5ドアハッチバック、ワゴンが流通した。(1992.5)
基本スペック
全長
4.07m〜4.09m
ホイールベース
2.54m
全高
1.39m〜1.41m
全幅
1.69m〜1.7m
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マイナーチェンジ一覧
1997年01月〜1998年02月生産モデル | ▼ 見る |
1995年10月〜1996年12月生産モデル | ▼ 見る |
1994年10月〜1995年09月生産モデル 外観、内装を変更、装備充実 新しいフロントグリルが与えられたほか、新素材を使ったダッシュボード、電子点火式パイロテック・シートベルト・テンショナーの装備、エアコン冷媒のR134a化などの変更を受けた。また、従来1.9リッターだったZXシュペールの搭載エンジンが、最高出力120psを発生する2.0リッターに変更されている。従来、ボディ色に関係なく黒だったZXクラブのドアミラーはボディ同色化された。(1994.10) | ▼ 見る |
1994年03月〜1994年09月生産モデル 排気量変更と装備の充実 ZXのボトムエンドモデルである「ZXクラブ」の搭載エンジンが、1.6リッターから1.8リッターに排気量アップされた。同時に、エアコンの冷媒がR134aとなったほか、アルミホイールが標準装備される。1.9リッターの「ZXシュペール」は、8万円価格が引き下げられ、261万円となった。(1994.4) | ▼ 見る |
1992年05月〜1994年02月生産モデル 乗り心地と操縦安定性に優れたシトロエンらしい一台 ロングホイールベースのシトロエン、という定理はコンパクトモデルにおいても同様だ。AXとBXの間を埋めるモデルとして1991年に登場し、後のプジョー306とコンポーネンツを共有するZXもまた、全長4m強にもかかわらず2540mmという長いホイールベースをもつ。広い室内、快適な乗り心地を生み出すシトロエンのポリシーであった。デビュー当初は5ドアモデルのみで、これはシトロエンとベルトーネによる合同デザインであった。BXよりも重い車重はシトロエンの弱点であったボディ剛性を格段に高めた結果だ。後に3ドアクーペとワゴンのブレークが加わっている。パワーユニットも当初の1.4L、1.6L、1.9Lの3本立てから徐々にバリエーションを増やし、1.8Lや2Lモデルなどが設定された。特に1992年に登場した3ドアクーペ16Vは2Lの直4DOHC16バルブユニットを搭載。155psのパワーを5速マニュアルで引っ張ると最高速度は220km/hに達するという。日本へは1992年から導入され、様々な排気量の3ドアクーペ、5ドアハッチバック、ワゴンが流通した。(1992.5) | ▼ 見る |